ノエル通信

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VOL.19
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Vol.19

みなさまのお役に立つ情報や楽しい話題をお届けしようと思います。ニュースレターの名前は「ノエル通信」です。どうしてノエル通信なんでしょうね。その不思議にも追々せまってみたいと思います。

診療内容

高血圧治療ガイドライン2019

2019年高血圧のガイドラインが改訂されました。2014年の改訂では130/mmHg未満に降圧しても脳心血管合併症の見込みが変わらないため、140/90mmHgが目標となりましたが、それ以後の研究で120/80mmHg未満で脳心血管病の死亡率が最も低く、140/90mmHg以上は勿論、120/80mmHgを越えると、血圧上昇に伴い、脳心血管病や慢性腎臓病に罹り死亡するリスクが増えてしまうことが明らかになりました。しかし120mmHg未満を目指すと過降圧による症状などの可能性もあり、降圧目標は130/80mmHgが推奨され、家庭血圧の目安は5mmHgずつ低い125/75mmHgとなりました。

 コントロールされているのはわずか1200万人で、自分が高血圧かどうか知らない人が1400万人、知っているが治療をしていない人が450万人、治療していても目標に達していない人が1250万人と試算されています。以前は180/110mmHg以上の重い高血圧の方が脳卒中を起こすことが多かったのですが、最近は重症の高血圧が減った分、軽症の高血圧から脳卒中になる頻度・死亡率が増えてきていて、しかも年齢が若いほど急カーブでリスクが上がります。後期高齢の方でも血圧は下げた方がより良いですが、中年期に下げておくと高齢になってからの血管性認知症や日常生活の活動量低下の予防になることが解っています。そのため国民の方々に降圧の大切さを知って頂くようガイドラインで強調されています。

 血圧は測るたびに違うというご質問を受けます。また、上(収縮期)の血圧は良いが下(拡張期)の血圧が高い、自宅血圧は正常でも医院では高い方もいらっしゃいます。血圧の指標にはどの血圧を用いればよいのでしょうか。大規模な解析の結果、収縮期血圧が最も関連が強いといわれています。また、診察室または検診での血圧より、家庭血圧および24時間自由行動下血圧※1の方が脳心血管病にいたってしまう率をより予測できるとされています。家庭血圧の測定の仕方は「ノエルNo13」に記載していますが、大きな変更はありません。測るたびに違う場合は朝・夕それぞれの測定値7日間の平均値を用い、両方とも目標を達成することを目指します。診察室での血圧が高い“白衣高血圧”は持続的な高血圧に移行してしまうことがあり、非高血圧者と比べて脳心血管病の危険があるため、注意深い経過観察が必要です。
 ※1 ノエルNo.13をご参照ください

高血圧の原因の大部分は“本態性高血圧”といい遺伝や環境が関与していますが、10%以上に“二次性高血圧”といって特定の原因により血圧が上がる病態があります。慢性腎臓病や睡眠時無呼吸症候群※2、副腎や甲状腺などの疾患によっても血圧が二次的に上がります。特に“原発性アルドステロン症”という副腎の病気は比較的多く、二次性が疑わしい場合は必要な検査を行ないます。漢方薬や痛み止めなどで血圧が上がることもあり注意が必要です。

 我が国では食塩摂取量が依然として多く、肥満も増えているため、まずは生活習慣改善によって2022年までに国民の収縮期血圧平均値をあと4mmHg 低下させることを目標に対策が推進されてきました。

 国民全体の塩分摂取の目標は一日8g(世界全体の目標はWHOの5g未満)、高血圧の方は6g以下が目標です。まずは減塩・減量など食生活を見直し、運動で降圧を目指し、生活習慣改善で十分な降圧が得られない場合、お薬の内服について検討します。

 高血圧の管理については社会全体での取り組みが行われています。まずは自分の血圧がどれくらいなのか、健診などで測ってみて下さい。

*2 睡眠時無呼吸症候群の検査は当院でも行っておりますのでお問い合わせ下さい。
★ノエル通信のバックナンバーは当院HPから見ることができます。(No.5-6、No.13-14も高血圧についてです)

(院長 橋爪喜代子)

スタッフを紹介します

こんにちは。受付の浅賀(あさか)です。2019年秋より午前診にて勤務させていただいています。生まれも育ちも茨木の茨木大好き人間です♪
初めて飛び込ませていただいた医療の世界は日々勉強!です。まだまだ不慣れでご迷惑をお掛けしていると思いますが、顔を覚えてくださった方に声を掛けて頂いたり、患者様との会話からパワーをもらい、毎日が充実し、やりがいを感じています。
これからも笑顔と心配りを忘れず、精進してまいります。お気づきの点がありましたらお気軽にお申しつけください!
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